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【マラソンを速く走り切るためには】

マラソンで速く走るためにはLTやOBRAを高める事が大切

要するに、体内での糖代謝が活発になり始める閾値を高い水準へとシフトさせることである。

 

例えば、1kmを5分で走り、糖代謝が活発にならない、いわば乳酸があまり発生しないのであれば、糖をエネルギーとして長く使うことが出来るので、長く運動出来るが、

1kmを4分で走り、糖代謝が活発になる、いわば乳酸の産生が多くなり始めると、それだけ多くの糖がエネルギーとして使われているということであるので、長く運動出来ない。

 

そして、糖が枯渇すると、速く走れなくなる。

 

ゆえに、糖代謝が活発になり、乳酸が多く産生され始める運動強度(走るペース)が高い水準にあるほど、より速く長く走れるということなのだ。

 

糖が活発になり、乳酸が多く産生され始める水準を専門的な用語でLTやOBRAと呼ぶ。

なので、マラソンで速く走るためには、LTやOBRAを高める事が大切、という表現になるのである。

 

世界のトップ選手たちは、この糖代謝が活発になるペースが1km3分前後であるので、その辺りのペースで走っても最後まで走り切れたり、後半にとてつもないスパートをかけることが出来るのだ。スパートをかけることが出来るのも、速いペースを維持出来るのも糖がエネルギーとして残っているから。

 

マラソンにおいて、なぜペースの上げ下げが良くないのかというと、エネルギーとして大切な糖を無駄遣いしてしまうからである。

 

マラソントレーニングをする時やマラソンを走るときは、是非これらの事を意識して走ってみると良いだろう。