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マッスル ブック。このブログはアスリートにとっての聖書(バイブル)を目指す。

筋肉(筋力)の特性

筋肉はどのように鍛えられたかによって、筋力の発揮され方が異なる。

例えば、ベンチプレスで鍛えられた筋肉は、ベンチプレスと同じ動作(同じ関節の角度と動き)の時に最も筋力を発揮する。

この特性を考えると、同じ部位を鍛えるにしても、可能な限り実際の競技に近い動作で筋肉を鍛える方が、パフォーマンスに直結しやすいという事になる。

競技と異なる動作で鍛える方が効果的な部位や方法もあるという事で、目的や環境に合わせてトレーニング手段を選択する事も考えていく必要があるだろう。


重り引きに期待できる効果

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重り引き(パワースレッド、タイヤ引き、ソリ引き)のトレーニング効果についてまとめる。
 
重り引きといえば、スプリントの際に重りを引くという特別な負荷を身体に課すものであり、多くの場合、筋力の向上を目的に行われているだろう。
 
しかし、ある研究報告によると、
重り引きトレーニングによるスプリント能力の向上は、筋力の向上よりも水平方向に進む効率が高まる事によるものだと言われている。(素人が行えば、もちろん筋力や筋持久力の向上という要因も大きいだろうが...)
 
そして、その水平方向への出力強化に関しては、体重の10%の負荷を課した時よりも30%の負荷を課した時の方が効果があるようだ。
 
もし、重り引きトレーニングを実践し、スプリント能力の向上を目指すのであれば、負荷が大き過ぎるとスプリントフォームが崩れるリスクも考えられることから、効果とリスクに着目して慎重かつ計画的に負荷を設定することが重要である。
 
まとめると、
重り引きトレーニングについては、
負荷が軽すぎるよりも、体重の30%程度の負荷を課すことで水平方向に進む力(効率)が高まることによりスプリント能力の向上が期待できる。
その際はスプリントフォームの崩れなどに注意してトレーニングを実践していく事が大切である。