理解しておきたい筋収縮の種類
筋収縮(アイソトニック収縮)には以下の2種類がある。
筋肉が縮みながら力を発揮すること。
例)
階段を上る
ダンベルを持ち上げて力こぶを作るような動作など
【エキセントリック収縮】筋肉が伸ばされながら収縮すること。
例)
階段を下りる
ダンベルを持ち力こぶを作っている状態から肘を伸ばすような動作など
主にエキセントリック収縮の際に筋線維が損傷し、筋肉痛などの原因になる。
■大腿四頭筋(ふともも前面)に注目した例
大腿四頭筋の代表的なエクササイズである、レッグエクステンションでは、脚で重りを上にあげる動作がコンセントリック、あげた重りを下ろす動作がエキセントリックである。
ベンチプレスにせよ、レッグエクステンションにせよ、あげる時だけでなく、下ろす時もゆっくりと集中して行うのが良いと言われているのは、エキセントリックによる効果を重視しているためである。
ここで知っておきたいことは、
筋肥大にとって必要となる要素が、筋損傷であることと、筋損傷はエキセントリックで起きやすいということ。
筋肥大は損傷した筋組織が回復する過程・結果で起こるのである。
また、肉離れなどの怪我も主にエキセントリック時に起こるので、そのことも頭に入れておく必要があるだろう。
プロテインの活用の仕方
今回はプロテインについて。
まず、市販のプロテインの主成分はたんぱく質。
それらのプロテインを見てみると、
たんぱく質以外にも様々な栄養素が盛り込まれていたり、持久力用や瞬発力用など様々な種類のものがある。
それでは、どのプロテインを選択するのがベストなのだろうか、ということになるが、基本的にはどれを選択しても目的のタンパク質は充分摂取できるように考えられるので、価格であったり、インパクトであったり、好みの成分バランスであったりで選択すれば良いのではないだろうか。
なぜなら、どのプロテインからも充分なたんぱく質を摂取することができるから。
ということになるのだ。
一方で、プロテインを摂らなくても、通常の食事から必要なたんぱく質を充分摂取できるとも言われているが、プロテインはプロテインなりの利用の仕方がある。
そう、
プロテインはプロテインなりの良さがあるのだ。
それは、摂取するタイミングを自在にコントロールできるということだ。
トレーニング後、すぐにたんぱく質を摂取する場合とそうでない場合では、筋肉の回復の速さが大きく変わってくる。
トレーニング直後にたんぱく質などの栄養を摂取した方が筋肉の回復は早い。
一日に摂取するたんぱく質の量よりも、トレーニング直後にたんぱく質を摂取できるかどうかによって、トレーニング効果が大きく異なるということだ。
そこで、プロテインが力を発揮するだろう。
プロテインはどのような場所でも、気軽に摂取できるという長所があるので、こういった理由で摂取する意義は大きい。
良いトレーニングをすることも大切だが、トレーニング直後に素早く栄養を摂取することで、トレーニング効果をより引き出すことも大切なことだ。