筋肉痛は予防できるのか?
筋肉痛になる事は単なる疲労というバロメーターではなく、筋肉の強化が期待できる一面も併せ持っているが、今回はその筋肉痛の程度がどのような方法によって左右されるのかをまとめていきたい思う。
今のところ考えられる筋肉痛抑制の有効な手立ては、ウォーミングアップにおいてコンセントリック収縮(短縮性収縮)を取り入れる事である。
コンセントリック収縮とは、筋肉が短縮しながら力を発揮する筋収縮であり、
運動で使われる筋肉をウォーミングアップの段階でコンセントリック収縮させておくと、筋肉痛の抑制が期待できるようだ。
また、運動の1日前に筋肉の温度を40度以上に上昇させておくと、筋肉痛が抑えられ、なおかつ筋損傷の程度も緩和されるという報告もあるそうだ。
ゆえに、運動前日、マイクロ波や入浴によって筋温を40度以上に上げる事は筋肉痛抑制に有効かもしれない。
一方、クーリングダウンにおいては、ジョギングやマッサージをしたとしても、筋肉痛の抑制に有効に働く事は期待しにくい、というか現状の研究では特別な効果は認められていないようだ。